変化への実践
いつも摂食障害の回復について語られている、三田こころのクリニック新宿 院長ブログです。
拒食、過食が代償行為であるとはよく言われますし、ご自分でも気づかれている方は多いはずです。ただ、医師などの正しい理屈をいくら読んで納得しても、自動思考(物事に対してまず浮かんでしまう考え)を変えるためには実践が必要です。
上のブログでは今回「批判的な思考」について取り上げています。
「自分はだめだ」「いつもきちんと物事をしなければならない」「完璧でなければならない」など。この考えは自分だけについて言っているようでも、はたから見れば他人をも同じように批判する人に見えますので、他人をも傷つけます。鼻持ちならないヤツとも見えるでしょう。
自分に批判的な思考が起こっているのに気がついたとき、
「あーまた批判的な思考をしているなんてだめだ」
となってしまっては元も子もないです。
ただ気づくだけでOK。
「気づく」→「今こんな状態なんだ」とメタ視線で自分に言う、この繰り返しです。
今、批判的思考になりがちだとしても、自分がそういう人間だと決めつけないことです。白黒思考、完璧主義、感情の酔い、などなんでもです。
すべての批判をいったん脇において、「自分が今 何を考え感じているか。身体的には何か感じるか」を自分に聞きます。
すぐにわからなくても大丈夫です。聞いてみるという習慣が大事。
「◯◯するべき」「こうあるべき」という考えが浮かんだら、
「こうあるべきとかんがえているなー」と思うにとどめる。
こんなことを繰り返しているうちに、気がついたら変化は起こっているものです。