自殺学入門 末木新

自殺について普段から経験したり本読んだりしている人にとって、新奇なことは無い。

 

読書メモ

・テーマが自殺であっても研究は楽しいものであるということ。

(推理小説を読むことや、わからないことを明らかにするのと同じたのしみ)

 

・対人関係理論を用いた危機介入方法の整理

 自殺潜在能力(自殺企図歴、自傷経験、事故傾性、軍事経験、身体的虐待、恐怖心の低下)

所属感の減弱 (婚姻状態、ソーシャルサポート、ひきこもり、虐待、DV,家族間葛藤)

負担感の知覚(自分が親しい人への負担になっているという知覚、無職、受刑経験、低自尊心、自責傾向、代替可能と扱われること)

 

・自殺が稀な出来事であることや倫理的な問題から、研究には制限があること