引きこもり 斎藤環氏 講演メモ

第二回関東甲信越アルコール関連問題学会

斎藤環氏 講演メモ

 

引きこもっている人=たまたま困難な状況にあるまともな人

 

引きこもりをアディクションとして捉えてみる

 

自己責任にしない。

対人関係を経験する(経験できるグループや居場所が必要)

支援の動機づけ→欲望形成支援 欲望を形成して表出できるようになること

 

引きこもりからの出口=自己肯定できるようになること

 そのために就業、就学が役に立つが目的ではない

 

家庭の対応

 安心して引きこもれる関係づくり

 対話の回復(禁忌の話題・・・仕事、学校、過去の栄光、同級生の噂話)

 

メールやLINEは会話の代用になるか→あまりよくない。

 対面したときに感じるノイズがない

 

議論、正論、叱咤激励は独り言(モノローグ)と同じ

必要なのはダイアローグ

 

オープンダイアローグと中動態の話、問題の外在化

 

安心と安全の保証

 

対話とは主観性の交換 客観や正論は役に立たない

 

「違い」をすり合わせて折衷案を出すのではなく、「違い」を深掘りする

 

問いを言語化して共有する

 

傾聴だけでなく、リフレクティング(レスポンス、アイデアや方針の提供)が必要