摂食障害回復のエッセンス

三田こころの健康クリニック新宿のブログでは摂食障害をテーマにしているので、チェックしています。

 

摂食障害の回復について昔は親子関係を強調することがありましたが、近年は原因より現実的に回復に必要なことに焦点をあてる文献が増えました。上記ブログ12月17日の記事に、そのエッセンスをまとめたような内容がありましたのでご紹介します。

 

(1) 自己内コミュニケーションを改善して自分自身の認識の仕方と向き合う

(2) 行動の仕方を改善

(3) 対人間のコミュニケーションを改善して人とのつながりを築いていき

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摂食障害の人たちは、自分がどう見えるか、社会でうまくやれているかは気にしますが、自分が何を感じているかには疎い傾向があります。

乱れた食行動も自分の中から発せられるサインととらえ、「この行動は自分が何かを嫌がっているからでは?」ということに気づければよいのです。

そのためには自分に正直になり、社会的・世間的には評価されることであっても本当はしたくない、休みたい、今は避けたい、他のことをしたいなどの思いにも気付けるようになることです。

「いい人」「がんばるわたし」をやりながらうまいこと過食や拒食の症状だけ取り除こうというのはうまくいかないでしょう。

 

これは摂食障害の人に限ったことではなく、誰もが成長する過程で通る道です。

摂食障害からの回復は、人としての成長であると言われる所以かと思います。