摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語 1

 

摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語 乱れた食行動を克服するために

摂食障害の謎を解き明かす素敵な物語 乱れた食行動を克服するために

 

 古今東西の物語を引用して、摂食障害の心の闇に光を当てる本。

 

最初の物語は月の話。

夜を照らして人々を危険から守ってくれていた月が隠れてしまう。

月が象徴するものは女性の自然な姿と言っていますが、いまどき女性的という言葉遣いには抵抗がなくもないです。

はっきりとした教訓が示されているとは言い難いこの物語。

摂食障害と結びつけているところは強引にも見えますが、摂食障害という病気そのものがわかりやすい病理のみで治療できるものではなく、自分に問いかけるしかない面があります。

 

誰かのやり方がそのままあてはまらない病気です。

 

一つ一つの物語を読みながらそれぞれが自分に問い、考える。

良い方法だなと思います。

 

一時的な拒食、過食のエピソードで終わる人は別として、摂食障害の回復には回り道をたくさんしなければならない感じがします。その一つとしてこの本に限らず映画を見たり、小説を読んだりするのもいいのかもと思いました。