過食症の問題をFood Addictionと呼ぶことについて
過食症の問題をFood Addictionと呼ぶことについて長所と短所について語っている。このひとは推奨派。
ある研究では、高脂肪高糖分の食品、加工食品は他の中毒性物質と同様に脳の報酬系の作用すると考えられている。感情や衝動の制御、報酬の脳回路が変化しているとのこと。
欠点
・制限や禁欲にもとづく食事計画そのものが摂食障害を引き起こす可能性がある。
ほとんどの摂食障害治療プログラムでは砂糖や加工食品を避ける代わりに「悪い食べ物を食べない」アプローチを奨励している(そんなはずはないと思うが)
物質使用障害の治療モデルは、問題のある物質を避けることを人々に促す。その禁欲によっと長期的には自由を得られるから。
しかし、摂食障害では特定の食品を除くことがむちゃ食いを誘発する可能性があり、理論的に危険である。
Food Addictionのレッテルのネガティブさによりスティグマを増す可能性がある。
依存症であるということで自己効力感を低下させ、治療意欲が減退する可能性がある。自分の問題を(性格上の欠点や怠惰によるものではなく)生物学的減少に帰することができるほうが気分が良いかもしれない。
利点
体重が多いことがFood Addictionの結果であると提示された場合、自分の体重を責められることが少なくなる可能性がある。
特定の食品に中毒性があるとみなされた場合、公衆衛生対策で入手や人気が制限される可能性がある。(タバコの例)
ある種の食品に中毒性があることが分かれば、禁欲に基づいた計画を試す動機付けになるかもしれない。自分の問題を依存症として概念化できるようにすれば、欲求の強い最初の数日間を乗り越えて、もっと安らぎを得られるかもしれない。社会的なレベルでは、家族や友人がより協力的になり、「一口だけ食べろ」という(善意とはいえ)プレッシャーをかけなくなるかもしれない。
Food Addictionという診断名が使われることで、研究が促進される可能性がある。(摂食障害という病名がすでにあるが、それと分けたい意図は?)
結論として長所が短所に勝ると主張している。
しかし、この文章の中でFood Addictionという言葉を過食の問題に代わりに使用したり、文章の前提が偏っているように感じる。