摂食障害研究における「肥満」の概念についての横断研究

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1994年から2011年の間に摂食障害の文献で最も引用された30の記事を分析し、摂食障害の研究で肥満の概念をどのように使っているかを調べた

 

公衆衛生上、肥満は治療すべきものとされ、治療は「減量」となる。

摂食障害の回復にBMI20-24を指標とすることの問題点。

肥満に関する生物医学的言説が、私たちの社会に浸透している健康主義の言説に対して微妙なニュアンスを持って痩せを求めることにつながっている。痩せていることが理想というより健康的・生産的な人を理想とし、それはしばしば道徳的であるとされる。

肥満に関する道徳的な混迷が摂食障害の文献の根底にあり、摂食障害治療がすべての人の健康が目的とされているところにおいて懸念となる。