2017/9/5 ジャネット・トレジャー氏来日講演メモ一部
ECHO (Extension for Community Healthcare Outcomes?)新モーズレイ式協働的ケア 中間報告
・家族との協働 病期と年齢の問題
・長期の病気は、神経学的な進行と関連
共有する必要のあるスキル
- 自主性をいかに上げるか(制御された動機を減らす)
- 役に立たないやりとり、感情表出を減らす
- 自分自身の役に立たない行動を減らす(過剰適応、イネイブリング)
- 行動変化へのサポート
社会的問題を標的にする
認知的対人関係モデルの構築
病前の要因: 感情や対人関係のスタイル、不安、回避的な傾向
思考スタイル、細部に焦点化された頑固さ
維持要因: 対人関係の苦痛、拒食症的な価値、アイデンティティ
摂食障害の維持要因
社会 : 社会的認知の低下、仲間関係から引きこもる
解体した家族、病気のアイデンティティの上昇、孤立、寂しさ
神経学的な進行: 飢餓による損傷(社会的認知)
慢性的ストレス(視床下部下垂体副腎系の異常)
報酬系のバランス異常
スキルの共有: 協働的ケア
協働作業(共通の理解、スキルの共有)
摂食障害のワナからの脱出(感情のコントロール、自分のケア、過剰適応の減少、過保護の減少、敵意や批判の減少、意見の不一致と分裂の減少)
変化のためのスキルの提供(思いやり、肯定的なコミュニケーション、行動を変化させるスキル)
どのように行動を変えるか気づき、計画と挑戦(APT)
気づき:どのような願い(いつ、どのように、誰が、何を、誰と)
正確な計画(脚本、ステップと結果の可視化
勇気と創造をもって繰り返し挑戦する
家族と課題を共有することの利点
家族は支援に意欲的である
社会的なサポートはメンタルヘルスに有効
養育者は孤立を打破する橋渡しとなる
養育者自身が行動を変えることは、子供の行動を変えるよりはるかに容易
小さな批判的なコメントは動機づけ面接の反論となりうる
少しの過剰適応が転機に影響する
親の行動の変化は、患者の行動変化のモデルとなりうる
中間結果 新モーズレイ式協働的アケ(ECHO)
成人、思春期の入院患者の家族との協働作業は摂食障害を改善する(再入院率の低下、BMIの向上)
思春期の仲間関係の改善
養育者の支援行動の改善
支援に要する時間短縮、感情表出と過剰適応の減少