「臨床の行方:精神・身体症状を生じる症候群としての摂食障害への理解と気づきを
月刊『日本歯科評論』から、摂食障害と歯科医療についてのコラムが全文公開されています。
月間「日本歯科評論」編集部 ヒョーロン・パブリッシャーズ
大津光寛/日本歯科大学附属病院 総合診療科 准教授
目次
摂食障害への歯科医療者介入の必要性
「痩せすぎ・食べろ・吐くな」という指導は意味がない
死に至る病である
歯科医療の位置づけと使命
過食があると口の中が長時間食べ物・酸にさらされて、治すそばから次の歯が要治療となり、延々と歯科に通い続けたり、若くして義歯となることも多々あります。
過食という症状を当人は恥じており、かつ他人からどう見られるかに人一倍敏感なことがあります。エナメル質の溶け具合やすり減り方をどう思われているのか、病気を説明すべきなのかと悩む人も多いはずです。
この病気を理解した歯科医療者にオープンにした上で治療が受けられたら心強いと思います。