【音声配信】「新刊『居るのはつらいよ』も話題の臨床心理士・東畑開人に聞く”ただ、いる、こと”とは?」
本はまだ読んでいませんが、ラジオ音声配信を聴きました。
精神科デイケアというのは経験ないのですが、「ただいる」ことができるようになることに意味があるとのこと。
「バイトなどでも同じ。何をすればいいかわからず居心地が悪いけれど、うろうろしたりただいることがある」
社会では何かをすることに意味があるとされ、何もしていない自分に耐えられないことも多いと思います。それゆえ、治療の過程でも焦り、過活動になり、余計に回復を遅らせるのはあるあるです。
自分も数々のバイトやボランティアを経験していますが、実際テキパキ行動することだけが求められているわけではありません。デイケアとは違いますが、仕事をさせろと言って上司に面倒をかけたりせず、必要とされるまでただいることが求められる場面は多くあります。
現在の私の職場も、日々の仕事量は多くなく、時間つぶしをしてる方が多いくらいですが、とりあえず朝事務所を開けて会社の体を保ち、必要があれば対応するというのがリハビリ代わりだったのでしょう。
ただいる、何もしない自分でいられるようになり強くなれた気がします。何者でもなく、必要ともされず、それでもいられるようになると不安が減ります。
居るのはつらいよ: ケアとセラピーについての覚書 (シリーズ ケアをひらく)
- 作者: 東畑開人
- 出版社/メーカー: 医学書院
- 発売日: 2019/02/18
- メディア: 単行本
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