摂食障害的12ステップ  ステップ4

摂食障害になり10年目に、AA(アルコホーリクス・アノニマス)を始め12ステッププログラムを使った自助グループに通うようになりました。

十数年通ったものの、過食嘔吐が止まることはありませんでしたので、自分には合わないと思っていました。しかし、最近になって摂食障害やAC(アダルトチルドレン)の場合の使い方を教えられました。それは"傷つけた人"は自分自身であるととらえることです。

12ステップでは、生きてきたことの棚卸しをして自分以外の人と分かち合い、自分の過ちの正確な本質を認めて埋め合わせをするということになっています。その最大の過ちとは「自分自身を傷つけたこと」と考えてみようというのです。

確かに過食嘔吐などをしていると、家族や周囲の人に迷惑をかけることが多々あり、棚卸しや過ちというと自分の非を並べ上げて自責モードに入りがちです。実際自分がそうでした。

しかし摂食障害者が回復しようとするとき、他人に対することはまず脇へ置いて自分を一番傷つけたことを認めるのです。(ご批判はあるかもしれませんが回復を優先させるためです。)そして自分に対する埋め合わせをします。

ちなみに今から思えば自分が行った埋め合わせは、自分の感情を無視してきたことに対して治療を受けることを通して感情を取り戻し、尊重するようになったということです。尊重したからといって振り回されるわけではありません。

もし12ステップグループに通っても苦しくなるばかりという方がおられたら、参考になれば幸いです。