失感情症 アレキシサイミア

心身症とアレキシサイミア
―― 情動認知と身体性の関連の観点から ――
守口善也
群馬大学

 

摂食障害とアレキシサイミアの関連はよく言及されることです。

アレキシサイミア・失感情症で書籍を検索しても数があまりありませんが、上記論文はオープンで読むことができ、詳しく解説されています。

 

失感情症(アレキシサイミア)は病気というものではなく、また感情がないわけでもありません。自分の感情(情動)への気づきや、その感情の言語化の障害、また内省の乏しさが特徴です。自分の感情への気づきが深まり、言葉で表現できるようになると、摂食障害の症状が軽減・消失していくことも経験されます。そのためには日々の生活の中での気づき、表現の練習を地道にしていくことになります。

 

「アレキシサイミアの人々は,自分の気持ちや思いについて注意を向けたり,話そうとしたりせず,自分の生活状況・仕事環境などを客観的に回りくどく説明口調で話すことが多くなる。」(上記サイトより引用)

 

この文章に心当たりのある方もあるかもしれません。

失感情症である場合、精神療法に反応しにくいともありますが、感情への気付きができるようになることもまた精神療法です。