厚生労働省研究成果データベース

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摂食障害の標準的治療法の開発とそのガイドライン作成と治療体制のあり方について よりピックアップ

研究年度2002

 

P37 患者・家族会や、アルコール依存症に用いられている治療プログラムは、初期治療や再発防止のための補助プログラムとしては有用であるが、単独の初期治療法として用いるべきではない

 

P39  男性AN  体重増加には、女性より多くの摂食量が必要

 

p55 外来治療で困ったこととして、一般内科を除くすべての診療科の過半数が「治療が難しい」と回答。

 

医師への調査

入院治療で困ったこと 「入院のキャパの限界」「問題行動のため病棟管理の限界を超えることがある」「栄養不良の場合、治療に不安がある」

「他の入院患者に迷惑がかかり苦情がでる」「看護師からの苦情」「治療に多大の時間をとられる」

 

救急「意識回復してからの対応が難しい」「患者が指示に従わない」「家族への対応がむずかしい」

 

その他質問項目より「診療報酬の採算が合わない」

イメージとして、治療が厄介でドロップアウトが多く、治りにくい。問題行動や家族との対応が困難。

 

p89

摂食障害の治療に興味があるかという質問 4%は全く興味がない

 

摂食障害の治療に今後関わろうと思うかの質問に、13%が「敬遠したい」

 

Fairburn Cの摂食障害認知行動療法の具体例

 

ステップ1 治療の全体像を把握、セルフモニタリングと毎週の体重測定

 

ステップ2 規則的に食べる

 食事プラン

 

ステップ3 過食に変わる活動を見つける

ステップ4 問題解決技法の習得と評価