克服できる過食症・拒食症
感想です。
克服できる過食症・拒食症―こじれて長期化した過食症・拒食症でも治る道はある
- 作者: 福田俊一,増井昌美
- 出版社/メーカー: 星和書店
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
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例として出てくる過食症の場合、親に過食の材料を買ってきてもらう、作ってもらうケースが多く出てきており、その現状を踏まえてのアドバイスが多々載っています。
最初は過食の材料の調達を他人がすることが意外すぎて、驚きだけで読みすすめていましたが、罪悪感をなくしたり、自分の希望や不満を言えるようになるという意味でこの状況を利用する方法が書かれているのを読むうちに、治るためのエッセンスに変わりないことがわかってきました。
ただ、最後の章で摂食障害歴16年というのが稀な重症と捉えているあたり、わたしが関心のある中高年の人たちのことは、はなから相手にされていないように感じました。筆者の先生は保険適用外のカウンセリングで開業しているので、そもそも来る患者の層も一部に限られますし。