不道徳的倫理学講義 古田徹也 著


 

 

読了メモ

ちくま新書

「運」という言葉の両義性(ときに運命という意味になり、純粋な偶然という意味にもなる)

 

「すべての出来事とすべての人間が等距離にあるような世界観」p322

と現実世界に生きる人間のありさ

 

他人と置き換えられない立ち位置と視点が、自分が理解する世界を構成する一部となっている  

 

境遇の運、結果の運の影響は判別し難く、その困難さ自体が人生を形作る本質

 

滑らかな理論がある一方、現実の生活では摩擦ありきで生きている  p333

 

運を引き受ける・・・偶然を必然として運命として引き受けるものと、偶然をあくまで偶然として受け止め、その結果をひきうけるもの。(ことさらに意味づけをしないで ともかくそうなってきたことの集積として自己の生と中身を受け止める)   p334