糖尿病と摂食障害 NIDDK記事
The National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases (NIDDK)
Rhonda M. Merwin、PhD
糖尿病の人の摂食障害
・拒食、厳しい食事制限
・(客観的、主観的)過食
・インシュリンの省略
糖尿病患者における摂食障害の有病率は推定が難しい。(糖尿病の管理に必要な食事と体重へのこだわりのレベルと、過度で摂食障害を示しているものを判断するのは難しい)
また、摂食障害の診断基準には満たなくても、糖尿病としては深刻な結果になることもある。
1型→先に糖尿病のケースが多い
2型→摂食障害が先で、糖尿病の要素になることがおおい
食事や体重に注意し管理しようとすることは、摂食障害につながる可能性があり、特に糖尿病の管理を完璧にしようとすることが食や体重への執着につながることがある。
食べ物を「良い・悪い」と評価すること、食べてよいものについて厳格なルールがあるときにそれを食べてしまうと、食べすぎにつながる。解決としては柔軟なルールと自分への思いやり。(Self Compassion)
血糖値を完璧に管理できる、したいと考えるかもしれないが、血糖値はストレスや病気などのさまざまな要因の影響を受けており、処方どおりにインスリンを服用していても、血糖値が範囲外になる可能性がある。
血糖値が高いと、自分自身や食事をコントロールできなくなったり、コントロールできなくなったりしたように感じる人もいる。不適応な方法でコントロールをしようとする人もいれば、「糖尿病をコントロールできなければ、少なくとも体重をコントロールできる」と考える人もある。
糖尿病の人は、空腹感や満腹感を信頼しないようになっていることがある。低血糖や高血糖でおそろしい経験をしていることもある。
1型糖尿病の場合、診断前に体重減少を経験し、治療を開始とともに体重増加を経験していることがある。
治療
摂食障害や、食事に対する罪悪感や恥を安全に開示できる空間を作ることが重要。
食事や糖尿病の管理から評価的な言葉を取り除くことを試みることも重要。たとえば、A1C値を「良い」または「悪い」と呼んだり、血糖値を「修正」したりするのではなく、医療専門家はより説明的な言葉を使用する場合がある。単なるデータとして毎日の血糖値またはA1Cに接し、血糖値を「修正」するのではなく「調整」するように促される。患者と協力して、達成可能な小さな目標を設定し、改善を祝うことも役立つ。
体重測定のときは、本人が数値を見ないですむように後ろ向きに体重計にのるというやり方がある。
主に1型糖尿病において、食事の1時間前に不安を感じていると、インシュリンをカットする可能性が2倍。なにかのルールに反した時も、さらに割合が高まる。
アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)に基づいて、対面介入とモバイル介入を組み合わせた治療を提供している