カウンセリングというもの

ツイッターを眺めていたら、

「カウンセリングは指導、助言をしない。本人が気づき、自分の力で変わる過程を支えるもの」

という言説が精神科医という人がありました。

一般的にはそうなのかもしれませんが、たとえばうつ病の場合、傾聴と投薬だけで良くなるのは難しいと思います。本人の気づきという点ならば、「なぜ休養する必要があるのか、どのくらいの期間休養に専念したほうがいいか」「死にたいと思ってしまうのは、症状の一つであること」など知識を与えてもらうことで休む心構えができます。

 

摂食障害の場合なら、「単に体重が少ないだけで思考狭窄になっている可能性がある」ことや、「食べる量が少なければ、生き物の道理として過食が起きやすいこと」、「食のことばかりでなく、内面を見つめる必要があること」などの知識は必要です。

また、批判や評価なしに客観的な本人の状態を伝えることも必要でしょう。

 

そのときはすぐに変われなくても、何度か言われた言葉は記憶のどこかに残ります。

そして「あのとき先生がこう言ってたな」とか気づきの助けになります。

 

カウンセリングと称して傾聴さえしていればいいというカウンセラーは、個人的には信用していません。